- 医療脱毛には「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があり、どちらも永久脱毛ができます。
- 熱破壊式はレーザーが強力で効果を早く実感できますが、痛みやダメージが強いです。
- 一方で蓄熱式はマイルドで脱毛効果をすぐには感じられませんが、
痛みやダメージが少ないなどのメリットがあります。 - それぞれの脱毛の仕組みや特徴について分かりやすく解説します。
- 濃く太い毛にも対応し効果を実感しやすい熱破壊式。産毛など色素の薄い毛にも有効で痛みの少ない蓄熱式。どちらの方式を採用するクリニックを選ぶか迷ったら、両方使えるクリニックを選んでみてはいかがでしょうか。一つの機械で両方できるケースと、それぞれの機械を使いわけるケースがありますが、全身脱毛なら、一つの機械で部位に合わせて方式を切り替える方がスムーズです。
- 近年、医療脱毛の人気が高まっている大きな理由として永久脱毛ができることが挙げられます。しかし、「永久脱毛」という言葉はまだ日本で明確に定義されておらず、誤解を招きかねません。永久脱毛がどういった脱毛なのかを知り、納得したうえで脱毛方法を選ぶと失敗しなくてすみます。
熱破壊式脱毛の仕組みと特徴
熱破壊式脱毛の仕組みと注意事項
- 熱破壊式脱毛は毛の根本にある毛母細胞をレーザーの高熱で一気に破壊して、
毛の再生をストップさせる方法です。 - 脱毛レーザーはメラニン色素(黒色)に反応し、
毛母細胞にピンポイントでダメージを与えます。 - 逆に、メラニン色素の薄い産毛や細い毛はあまり脱毛効果が得られません。
- 熱破壊式で脱毛できるのは細胞分裂が活発に行われている成長期の間だけです。
- 毛周期の中で成長期にある毛は全体の20%程度で、
そのほかの毛も成長期にはいるまでは脱毛できません。 - 肌の色が黒い人はダメージを受けやすく、毛に十分なエネルギーを当てにくくなります。
- アトピーや敏感肌の人は、レーザーの熱で肌トラブルを起こすことがあり注意が必要です。
熱破壊式脱毛の特徴
- 毛周期に合わせた施術
- 照射直後から脱毛効果を感じる
- 色素の薄い毛には効果が薄い
- 照射のたびにゴムではじかれるような強い痛み
- 肌へのダメージがある(赤み、乾燥、、毛嚢炎、火傷など)。
蓄熱式脱毛の仕組みと特徴
- 出展
蓄熱式脱毛の仕組みと注意事項
- 蓄熱式脱毛は低いパワーを何度も照射し、
バルジ領域を不活化させて毛を再生できなくする方法です。 - 蓄熱式レーザーがターゲットにしているのは毛の細胞ではなく、
毛の成長を促す「バルジ領域」という組織です。 - バルジ領域は毛根より浅い位置にあり、
低い熱エネルギーでも働きを失わせることができます。 - 毛が栄養を受け取れない状態にするので、色素の薄い毛にも効果があります。
- 理論的には毛周期に合わせなくても施術をうけることが可能です。
- ただし、熱破壊式レーザーを同時に照射する脱毛器もあり、
毛周期に合わせて施術を行っているクリニックもあります。 - 発生させる熱が低いと肌へのダメージが少なく、
色黒肌やアトピー、敏感肌の人でも脱毛できる点は大きなメリットです。
蓄熱式脱毛の特徴
- 毛周期にとらわれない施術ができる
- 照射すぐは脱毛効果を感じにくい
- 色素の薄い毛も脱毛できる
- 徐々に熱を帯びてくる刺激感
- 肌へのダメージが少ない(色黒肌、アトピー、敏感肌でもOK)
まとめ
- 蓄熱式脱毛は従来の熱破壊式脱毛のデメリットをカバーできる
新しい脱毛方法として登場しました。 - 施術を完了すればどちらも永久脱毛ができるので、
特徴をよく知ったうえで自分が満足できる選択をしてみるといいでしょう。
この記事を書いた人

小坂 恵
美容専門家として数多くのメディアで活躍中。繁忙期には1日200人以上が受診する人気の美容クリニックで看護師として従事した経験をもとに、医療や脱毛についての記事、コラムを執筆。脱毛サイトの監修も手がけている。
美容専門家として数多くのメディアで活躍中。繁忙期には1日200人以上が受診する人気の美容クリニックで看護師として従事した経験をもとに、医療や脱毛についての記事、コラムを執筆。脱毛サイトの監修も手がけている。